天空の神秘オーロラ
オーロラ完全ガイド
オーロラ撮影術
オーロラ撮影に必要なカメラの機能
FUNCTIONS OF THE CAMERA

素晴らしいオーロラに出会えたら、誰でも写真として残したいと思うものです。では、実際にオーロラを撮影するには、どのようなカメラ機材が必要なのでしょうか。もちろん、カメラならなんでも良いという訳ではありません。しかし、カメラの種類を比較する前に、どのカメラでも必要となる必須の機能について考えてみましょう。

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オーロラ撮影

 

必要な3つの機能

カメラに必要な機能 1

シャッタースピードのコントロール

10秒から15秒ほどのシャッタースピードが目安

シャッタースピードのコントロールは、オーロラ撮影において非常に重要なポイントです。カメラで被写体を写すには「光」が必要です。日中などの明るい光の下では速くシャッターを切ることができますが、逆に夜間などの弱い光の下ではたくさん光を集める必要があるため、より遅いシャッタースピードが必要となるのです。しかし、オーロラ撮影ではシャッタースピードを可能な限り遅くするのが良いわけでもありません。シャッタースピードが遅いということは何度も光を重ね撮りすることになり、オーロラが”ボヤっ”とした光の塊として写ってしまいがちです。動きのあるカーテン状のオーロラを撮影するなら、光が写るギリギリの範囲で可能な限り速いシャッタースピードが必要となるのです。

オーロラの光が非常に強い「オーロラ爆発」の時は別ですが、一般的なオーロラの強さの場合、オーロラの光を綺麗に撮影するためには10秒から15秒ほどのシャッタースピードが目安となります。しかし、シャッタースピードが遅いということはブレやすくなるということを忘れてはいけません。三脚の使用は必須と考えてください。

カメラに必要な機能 2

レンズの明るさ(F値)と画角

なるべく広角で、明るいレンズを選ぶ

暗い中で撮影をした時、シャッターが非常にゆっくりとしか切れない経験をしたことがあると思います。これは周囲の光が足りず、よりたくさんの光を集めるためにカメラが自動で動作したためです。オーロラなどの夜間の撮影では、暗い中でわずかな弱い光を最大限に利用することが大切であり、画角が広く(ワイド)、明るいレンズのほうが有利ということになります。

レンズの明るさは「F値」という数値で表記され、「F2.0」「F5.6」などで表されます。この数値が小さいほど明るいレンズであり、一般的には明るいレンズほど価格も高価になります。また、同じF値のレンズの場合は、より画角が広い方が入射する光の量が増え、シャッタースピードを速くすることができます。そのため、オーロラ撮影ではより広角でワイドなレンズの方が、迫力のある光の姿を撮影することができます。理想的なレンズ画角の目安は、35mm換算で24mm以上の広角レンズであり、より明るい(F値の小さい)レンズが有利となります。

 

※本来、F値とは”絞り具合”を意味していますが、オーロラ撮影では最も絞りが開放された状態で使うことが前提となりますので、ここでは絞りの詳しい説明は省きたいと思います。

カメラに必要な機能 3

ISO感度のコントロール

高感度でもノイズの少ないカメラを選ぶ

ISO感度とは、デジタルカメラが光を捉える能力の値と言うことができます。ISO感度の数値が高ければ、より敏感に光を写しとり、より速いシャッタースピードを切ることができます。つまり、ISO感度を高く設定することができれば、暗い夜間で明るさの(F値)の低いレンズを使用してもオーロラの撮影が可能となるのです。

ISO感度とは夢のような機能ですが、良いことばかりでもありません。ISO感度の値が高くなると画像にノイズが乗りやすくなり、数値の大きさに比例して画質が悪くなっていく傾向があります。画質を優先するなら「ISO50」から「ISO100」あたりに設定したいところです。しかし、夜など暗い中での撮影の場合は低感度のためにわずかな光しか捉えることができず、結果として非常に遅いシャッタースピードが必要となってしまいます。そのため、オーロラを撮影するのに理想的なカメラとは、高いISO感度でもノイズの乗りにくいカメラとなるのです。中級クラスの一眼レフになると、ISO感度1600以上でも非常にノイズの少ない性能のものが多くあります。

オーロラガイドのコラム ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ
本山直人

同じ構図でISOを変更し、仕上がりを比較!

  • 私が所有しているニコンの一眼レフカメラを使い、同じ日にISO感度を変えながらテスト撮影をしてみました。ISO感度が高くなるとそれに比例するようにノイズが増え、画質が悪くなっていくのが確認できると思います。

  • 【使用機材】NIKON D7100

    【レンズ】TOKINA 11-16mm F2.8

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露出と感度の関係

シャッタースピード、F値(絞り)、ISO感度の関係

シャッタースピード、F値、ISO感度の関係性は、カメラの最も基本的な原理の一つです。ある程度カメラ撮影の経験のある人は、この関係性を良く理解していると思いますが、なかなか初心者には敷居が高く、カメラが難く思われてしまう原因の一つでは無いでしょうか。

これら3つの要素はお互いに影響しあい、写真の明るさ(露出)を決めることになります。露出のコントロールは写真の仕上がり方、絵作りを決める最も重要なポイントであり、撮影環境に合わせたそれぞれの設定具合により、出来上がる絵の雰囲気が決まってくるという訳です。

本来、これらの関係性を説明する上で、絞りや背景のボケ具合、開放値、段組などについて説明すべきところですが、これらの難しい話は他のウェブサイトに任せておきます。このサイトはあくまでもオーロラ撮影術の解説サイトですので、ここではオーロラ撮影に特化した、それぞれの関係性を説明したいと思います。

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